山葡萄の蔓で編まれた財布 [裁縫]
家内の叔父は、昔から趣味でいろいろな蔓を使い、ごみ箱やマガジンラック、籠などを編んでいました。
10年近く前から、山ぶどうの蔓で、バックを編んだりしていたのですが、数年前その叔父から家内は山ぶどうのつるで編んだお財布をもらいました。
私の物にしたかったのですが、家内も大変気に入り、私には譲ってくれませんでした。
そこでその叔父に、私も山ぶどうの蔓で編んだ財布がほしいと頼んだのですが、材料となる上質な山ぶどうの蔓が手に入りにくくなっているので、何時になるか判らないよ!と言われてしまいました。
叔父は上質の山ぶどうの蔓を得るために、山形県の山奥に行き、クマと遭遇するような場所で、山ぶどうの蔓を取って来るそうです。福島にもあるそうなのですが、山形の蔓の方が、長く使っていると、良い風合いになり、物も良いようなことを言っていました。
今年の成人式の連休に、家内の実家に行き、叔父に会ったのですがその時、財布の中が無いけど、側だけならあるけど、持って行く?
と言われ、変わった編み方をした山ぶどうの蔓で編まれた財布の側を見せてもらいました。
上が家内が使っている長財布です。使い続けていることで、ツルがなじみ、良い色合いとなっています。
長財布としては、幅が若干狭く、横にカード2枚を入れるのは、きつそうなのですが、
中は自作しようと決め、家内の叔父から、その側を譲ってもらいました。
こちらが外面です。(使い続ける事で、つやが出ていい色合いになると思います。)
スキャナーで実際の大きさでスキャンして型紙を作りました。
手作りなので、左右対称ではなく、また若干型もいびつなので、なかなか大変な作業でした。
最初にテストとして作成したものは、帆布の11号で作ったのですが、折り返し部分が重なるところは、異常に厚すぎて、収まりが悪く、中止!
(この帆布で3回作りました)
次に薄い生地を買ってきて、作ってみたが薄すぎてよれよれで不恰好!
(この生地で2回作りました)
次に薄めの帆布にオレンジの薄い生地を重ねて作成!
これが下記の写真です。
残念ながらカードは横に2枚入れることはできません。
少し無様ですが、とりあえずこれで使ってみたいと思います。
ちなみに裁縫の経験は、小学生のころ家庭科の授業で雑巾を作ったくらいです。
学生時代の一人暮らしの時は、服のボタンが取れそうな時、ボタンつけ位は行いました。
家内からミシンのレクチャーを受け、生地屋さんでは、90センチ幅の帆布生地を、1m購入
帆布で3回作成、次に薄手のオレンジ生地を1m購入して2回作成、
中をオレンジにしたくて、79Aとかいう薄手の帆布を50cm購入して、オレンジに染めてみたが
私が想像していた鮮やかなオレンジとは程遠く、また染の工程で、生地が縮んでしまい、扱いづらくなり
やむなく中止。
そしてこれが、とりあえずの試作品です。これでしばらく使ってみて使い勝手などの修正をおこなってゆきたいと思います。
渋い外側に、鮮やかなオレンジ色の内側って、なかなかおしゃれでしょ!
オレンジのミシン糸200mでは足りず、もう一巻購入してきたら、さすがに手芸屋さんと、家内に呆れられました。
家中糸くずだらけ、生地の切りくずだらけ服にも糸くずが、たくさん付き、毎日家内から怒られていました。
裁縫って、めちゃくちゃ奥が深いですね。
今度蒲田のユザワヤに行って、これぞと思う生地を捜し、再度作成したいと思っています。