買い物カート

今日、昼に近くのスーパーに買い物に行った。
これも「妻が先立っても、きちんとした生活が出来る様にプログラム」の一つのカリキュラムである。

食料品と雑貨・酒を扱う大きめのスーパーマーケットなのですが、そこでの事件です。
30代の母親と3歳児くらいの男の子が、私の前にいて、母親はお肉売り場で、たぶんハムかウィンナーを物色していたと思われます。
その時、子供さんは、母親から離れ、乳製品売り場あたりをうろついていました。
母親からの距離として、3-4mの距離だったと思います。
ちょろちょろと動き回り、危険だな~っと思った瞬間、
他のお客さんが、止めたカートに激突してそのカートを押しながら倒れ込みました。

顔面は、カートの太い金属のフレームに激突したようでした。
ビエ~ッという鳴き声で、母親が気がつき、転んで泣いている子供のところに駆け寄り、
子供を抱きかかえあやしているようでしたが、子供は泣き止みません。
母親は、おろおろして、子供に「どこがいたいの?」などと聞いていましたが、
子供はただ泣くばかりです。
止めていたカートのオバさんも、牛乳を買っていたらしく、
その時の様子を見ていなかったようなので、牛乳をカートに乗せ、
そのままレジの方へ、行ってしまいました。
どうもその時の様子を見ていたのが、私しかいなかったようなので、
母親に、
「カートの後ろで、顔面をぶつけたようですよ。
鼻か、口をぶつけたんじゃないのかな?
鼻は痛がってない?口の中は切れていない?」と話し、
母親が鼻を触ったり、口を開かせようとしていたのですが、子供は口を開いてくれません。

鼻を触っても別段泣き方が激しくなったりしていないので、鼻では無いと感じました。
口を開いてくれないので、もしかしたら歯をぶつけたのではないかと思ったのですが、
母親は、子供のお口の中を見ることが出来ません。
泣いている時はお口を開けて泣いているのですが、唇で歯をおうようにして泣いているので、歯がどうなっているのか分かりません。

そんなことをしている間に、今度は、母親まで一緒に泣き出してしまいました。
ひえ~っ!私が泣かせたの?
そう思われるのが嫌なのでその場を立ち去ろうとしたら、

大勢集まっていたお姉様方の、一人が、子供をひょいと抱え、
子供の顔をむんずと押さえ、上唇をめくると、
前歯が2本、内側に倒れ込み、歯ぐきから血が出ていました。

そしてそのお姉様は、
「あ、歯をぶつけたんだね。これじゃ痛いよね!咬むことも出来ないね!歯医者つれてかなきゃだめだよ!」
と言い、子供を母親にぽんと渡すと、そのまま立ち去って行きました。

その母親は、やっと正気に返ったのか、店員に買い物途中のカートを預け、
あわてて、子供を抱え店を出て行きました。

私自身も、ちょっと焦った思いをしてしまいました。
まさか夫婦に間違われるようなことはなかったでしょうけど!
目の前で、母親にまで泣かれてしまうと、すごく焦ります。
それでなくとも、女性の涙など、ここ十数年見たことないですから!

新米母親も、あと数十年すると、たくましいお姉様に変身するんでしょうね。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。